インフラについて

EV(電気自動車)について今から3年前の事です。
2018年にNHKスペシャルで中国首脳が今後すべての
自動車生産を電気自動車にする・国内主要メーカーも
年間200万台の電気自動車生産をする。との内容を報じ
次週での、2物件の理事会にて【電気自動車対応】に
ついて話し合われました。
先ずは見積との事で、週明けに電気工事業者様に現調
して頂き、3ヶ所の急速充電気設置・キュービクル(
そこは一括高圧受電契約)からの埋設配線等工事での
見積¥1,500万円で作成頂きました。これに対して、
居住者の中に店舗経営されている方がおられて、店の
敷地内に急速充電気設置をしたが全く使用されていな
い・需要はないとの慎重派意見が挙がりました。
それから3年経過で2021年。あの急速充電ポットですが
あまり設置されている姿は見ません。現在の需要では
高価な急速充電気よりも、屋外用コンセント(¥3,000
円程)で未使用中の8時間充電の方が需要はある様です
実はこの後、この物件では機械式駐車場の縮小化で、
一住戸一区画の駐車場でなくなるため、その対応案と
してカーシェアリングの管理組合運用案がだされたの
ですが、近隣レンタカー業者にて相談して現調・敷地
内にて提案頂きました。①土地を提供してEV設備・
車輛は業者もち ②設備等すべて管理組合出資で運用
まあ自販機のような感覚ですすめましたが、結局は、
③EVは大掛かりになるためガソリン車で①案形態で
如何でしょうという提案がなされ、それではレンタカ
ー屋の出店ではないか?との事で立消えとなりました
いずれにしても、設備の変更等には集会等での決議が
必要です。駐車場だけで言うと、来客用駐車場の有効
活用・車両保有者の減少で空いた駐車区画の活用は必
要ですが、今回の話の中のみで論ずれば、NHK番組
に影響されて出資する方向に行けば必ず失敗していた
しかし、EVは3年前より浸透している。国策であり
主要メーカーの方針であるとの現実は迫っている。
よく出されるたとえですが、Wifiのないアパートは
学生がこない。設備・インフラは不動産価値決定に関
わる要素です。どこかで判断しなければなりません。

次回に続く 

長野県マンション管理士会  玉木 憲