マンションの高齢化について(その2)

 築40年以上の高齢マンションには数々の問題がありますので、その点について解説します。

 ①建物の耐震性不足です。建築確認が1981年5月31日(昭和56年)以前の建築物は

  「旧耐震基準」のため、震度5程度の中規模地震で大きな損傷を受けないレベルになります。

  従って、阪神・淡路大震災や東日本大震災級の地震が来れば倒壊の可能性が高くなります。

 ②設備の老朽化です。特に給排水管は築40年を超えると全面的な交換が必要ですし、

  エレベーターや窓枠・サッシの交換も必要になります。 

 ③部屋の陳腐化です。築40年以上のマンションの専有面積は狭く、天井の高さも、間取りの居室

  の独立性も低いため人気がありません。

 ④現在住んでいる区分所有者の高齢化や賃貸化が進み、特に高齢化により経済力の差が生れ、

  資金負担における合意形成が困難となります。

   また、賃貸化が進むと役員のなり手不足に繋がります。

 以上のような問題点や課題を解決するためには、管理組合が主体となって、計画的な大規模修繕工事や建物のグレードアップ化等を検討して、少しでも若返られるマンションにする必要があります。

 なお、グレードアップ化とは、自動開閉ドアへの変更・手すりやスロープの設置・防水板の設置・防犯カメラの設置・給水方式の変更(水道直結方式へ)・照明のLED化・窓枠、サッシの省エネ化等が考えられます。