管理不全物件について

2021年5月30日長野市内にてとある管理組合の定期総会が
開催された。定期と書いたが、前回開催した時期は不明
であり、住人の記憶によると30年ぶりの集会である事は
まちがいないらしい。長野市内の有名商店街近隣の集会
所(公民館)で20戸中4人(一人はリモート)参加で、
委任7名・議決権行使者2名の13議決権が集まった。意思
不明者が4名(内2住戸所有者が1)・存在自体が不明な
のが(確認できていない)2名で合計19名(20議決権)。
2021年5月総会と銘打って開催したが、38期定期総会で
ある。来期は39期。第1号議案が2020年度(3月決算)収
支決算・業務承認。第2号議案が管理組合運営活動承認。
第3号議案が2021年度予算案・業務予定の承認。第4号議
案が2021年度役員の選任となった。第2号議案以外はとり
あえずお決まりの議案で固めて第2号議案にはなんとも
抽象的なざっくりとした議案名で設定。内容は以下の通
り①理事会と組合運営再開②理事長印等組合必携用品の
購入③管理組合名義の銀行通帳等の作成④定期的な集会
開催と区分所有者の積極的参加⑤①~④に伴う管理費会
計からの経費支出⑥その他必要と認められるべき運営に
関する行為・経費支出。と議案書に記載して発案した。
ここまでの説明で、普通に管理会社による管理された物
件(マンション)に関わる方々には伝わることだろう。
充分に伝わるのではないでしょうか。簡単にいうとここ
は、このマンションは管理組合が運営されていない・そ
して居住されている方々は組合という概念がない(のが
殆ど)。まちがいなくここは分譲マンションであり、国
の定めた区分所有法・適正化法が適用されるべき物件で
ある。1983年に竣工された38年目の分譲マンションで、
20戸5階建て。規約は設定されていて、持ち分の表示も
ある。当初は持ち分に応じた管理費額も当然に設定表示
されていたが、いつしか一住戸月額¥3,000円となった。
そして支払う住戸は5件ほどとなった。これは管理費。
修繕積立金は竣工当時から設定なしである。規約にも無
い。当然現在の口座にもその残高はない。では修繕工事
はどうしたか?外壁・防水工事等は実施した形跡はない
と思われる。思われるというのは資料が全く無い為であ
る。わからない。給水ボンプが1階にあるがその修繕を
一度実施した(オーバーホールと思われる)・高置水槽
が屋上にあるが一度清掃した。という居住者の記憶から
その時は居住者全員から集金して按分による負担支出を
したという。これから書く内容は昨年から総会までの、
【管理不全物件】の記録である。

次回に続く