各共用部とその運用(その2)インターホン③

エントランスのインターホンは単なる通信機器
ではありません。セキュリティー入口でもあり
そこから誰でも侵入可能にする事とはマンショ
ン内のセキュリティーを危うくする状況です。
家のカギを失す又、ついうっかりどこかへ置き
忘れる事は誰でもある事です。しかしこの事は
集中呼び出し機器と自動ドアの連動システム、
外側からは開けられない共用ドア(ホテル錠と
いいます)や、1F廊下の侵入防止柵を無効に
してしまうのです。集中呼び出し機器の鍵穴(
シリンダー)のみの変更は可能ですが、出張費
を含むと2~3万円程度かかります。誰かが失く
す度に交換していては出費がかさみすぎるので
居住者が遺失申告されても交換工事等対応はし
ないのが現実となっていますが、居住者には、
意外と知らされていません。
《カギは共通》《住戸玄関の錠は専有部》
《集中呼び出し機器と錠は共用部》である為、
通常使用の際での不具合等では、どこまでが
個人の責任となるのでしょうか?どこまでが
管理費等による対応なのでしょうか?

次回へ続く

長野県マンション管理士会  玉木 憲