インフラについて③

光回線はマンション建物まではほぼ全国的に施設され
ており、各住戸まで配線されているケースと管理人室
等MDF施設まで光回線・先から住戸まではLAN回
線のケースが主になっています。中には、VDSL(
集合住宅用機器)が共用部に設置され、そこまでは光
回線・住戸まではメタル回線となっているマンション
があります。ある物件で光フレッツ契約2年目で遅い
事に気づいた・調べたらメタル回線だったとの事例が
ありました。VDSLは業者から設置料金として年額
¥26,000円ほどが組合に支払われます。しかし、個人
宅では光契約でも速度が遅い・不安定となります。こ
の場合は業者により違いますが¥20,000円程度の工事
で公共の光回線から引き込むことができます。
2021年竣工の物件において、テレビは4K対応の同軸
ケーブルで対応されています。ということは、分配器
等も4K対応ということですので今後8K以降に対応
する場合は機器・回線を取り換えなければなりません
現在私が担当している物件は全て4Kに対応していま
せん。ご意見いただいたことはないですが、それを知
らずにテレビ購入された方もいるのではないでしょう
か?とりあえず気づいた時点でお知らせは致しました
4K対応にするには200万円ほど必要ですが、いずれ
の理事会でも変更は決議されませんでした。アンテナ
交換工事に補助金が出る等の情報もあり、設備更新の
政策も挙げられていますが、今後光回線での4K放送
配信のお話もあるらしく、先のインフラ施設があれば
更新は様子見した方がよいと思われます。
ソフト視聴・ネット配信や検索の場合は趣向性の問題
ですが、今後はネット家電(Iot)が普及した場合は
どうでしょうか?住戸の途中で回線が違う場合、速度
に差が出る・不安定になると生活に影響が生じるので
はないでしょうか。とりあえずは照明機器とエアコン
は、マンションにおいては備え付けですのでネットで
接続され、段階的に白物家電にも普及するのではない
でしょうか。電気量販店やホームセンターがリフォー
ム工事をしていますが、Iotを視野に入れたものである
と思います。今のところそれらが便利であるか否か、
必要であるか否かはわかりませんが。

次回に続く 

長野県マンション管理士会  玉木 憲