総有合有共有まとめ

区分所有者が毎月支払う管理費等により、総有合有
共有財産が形成・運営されています。
法的に持ち分があろうがなかろうが区分所有者には
意見する権利があるということを「お忘れの方」が
結構おられるように思います。このような物件は、
管理会社にとっては良いお客様であり、運営のやり
易い管理組合のマンションとなります。
修繕工事に関係する総会・工事説明資料には必ず、
「工事内容と見積額」が資料として付けられるハズ
ですが、ご存じでしょうか?建設業に従事していな
為、わからないから疑問が生じにくい。金額が妥当
か否かわからない。とりあえず賛成に〇して提出。
全国の管理組合員の70%は各会合(総会等)には
出席しないとのアンケート結果がありますが、この
とりあえず賛成による修繕実施・規約改正・日常の
問題対応が実施決議されていることは健全ではあり
ません。先ずは年1回の総会出席・資料読み・説明
を聞く事はしましょう。そのうえで無料相談会等で
専門家に聞いてみる事が必要です。決算書面・計算
書類をチェックしてみましょう。本当に健全か否か
を判断できるのは区分所有者のみです。支出の科目
でエレベーターメンテナンスや清掃の費用は妥当な
金額でしょうか?管理会社は妥当といい、請負業者
も妥当であるというでしょう。竣工10年内の物件
ではあまり不具合が生じない為、修繕等の費用支出
が少なく済みますが、それ以降は支出が増加し、
むだな経費削減と管理費等の値上げが必要となりま
す。共有財産価値が目減りしたとき、必要経費価額
も変化するのです。
駐車場は平等に運用されているでしょうか?
建物修繕は適正に計画・実施されているでしょうか?
管理費等は妥当な価額で運用がされているでしょうか
マンションの財産について疑問が生じたらいつでも
専門家に相談してください。

長野県マンション管理士会  玉木 憲