バルコニーや窓が共用部なのは、外観が不統一
となる事態を避ける為ですが、設備や表装品
(タイル等)は7・8年経過で在庫がなくなる
ケースが多く、外壁タイルはロット(数量単位)
での焼成と焼き窯の確保が必要となり、又玄関
ドアのケースでは特注品で同じ物を作成すると
さらに高額となります。
私は共用部・専有部とその対応を考える際には
同時に《一戸建てだったらどうだろう?》と
考えます。前回の①から⑩の手間は無く、迅速
に修繕を、自費で、表装はイメチェンとして
実施できた事でしょう。
この度のケースは基本的な段階を踏んでの対応
であったと思われます。では現状回復までの
時間は短縮できなかったのでしょうか?
とるべき対応はひとつ、⑨を①にもってくる。
共用部不具合への対応として、管理費等からの支出を
できるように住人合意をしておく事。
原因は、判明した後に求償等すればよいのです。
次回は 2 インターホン
長野県マンション管理士会 玉木 憲