コロナと集会

マンションの集会には以下の種類があります。
総会・臨時総会
理事会・工事説明会・工事報告会
不測の事態で理事会が判断すれば、それらに緊急集会
として開催されるものもあります。
2020年4月16日に緊急事態宣言が全国規模となり、
5月25日に解除となりましたが、私が関わっているマ
ンションでは、上記の期間4月最終週に定期総会実施
6月第1週に別物件で理事会を実施しました。その間
前年は5物件において月4・5回あった会合が0回とな
り、計画的な修繕工事を予定していたものが延期。
伴う臨時総会・説明会・事前理事会も中止となりまし
た。2019年12月に感染症拡大が叫ばれましたが、翌1
~4月は毎月1回定期総会があり、伴う事前理事会と、
会計監査はすべての物件で実施していましたし、1月
の物件では毎年恒例総会直後の昼食会を実施して公民
館で弁当を食しました。実際に住人からご意見として
「この時期に総会やるの?」と議決権行使書面記載欄
に頂いたのは4月総会の物件のみで、そこで初めてアル
コールとソーシャルディスタンス型イス配置と窓ドア
開放を実施しての開催となったのです。現在までこの
形式を継続中で、夜間でも降雪でも開放しての開催で
すので、集会告知の配布書面と掲示物には「寒さ対策
の服装でご出席ください」との文言を記載してます。
それら対策を孝じての集会ですが、6月から徐々に各
理事長と「やりますか?」とLINEで意思確認して
12月までには各物件とも2回以上の理事会開催となり
ました。修繕工事も3物件で実施、工事説明会・報告
会は書面にて行い、役員以外の方にもそれでご理解頂
いています。中には、緊急で集会を実施した物件、又
機械式駐車場について駐車場会議を2回と事前理事会
を各実施した物件もあり、前年よりも回数が増えた
組合もあります。現状このような感じですので、安心
しているのですが、4月初頭ごろだったと記憶してい
ますがその時は「どうすればいいのか?」と不安に
陥りました。私の業務は定期的な訪問と報告がなけれ
ば成り立ちません。住人とお会いしなければなにもで
きません。実際、外壁工事がゴンドラでの住居窓に接
する為中止となり、敷地内整備も中止としましたが、
これらは劣化等を放置することになります。それらに
対するご意見も聞けません。定期報告等も書面配布と
なりましたが今後これが継続すれば今までのような提
案ができない・計画が進められない事になります。
世の中の各企業様同様、対策を練りました。そこには
必須のもの、不要不急なものがありましたが、今後の
集会等について私は大いに考えさせられたのです。

次回に続く 

長野県マンション管理士会  玉木 憲